吉高由里子が『蛇にピアス』でなぜあそこまで恐れを知らない演技を見せられたのか。その根底には、映画のオーディション直前に起きた瀕死の交通事故という衝撃的な撮影裏話があります。
当時、彼女は乗車していた車が大事故に遭い、顎の骨を折るなどの重傷を負って集中治療室(ICU)に数日間運ばれました。一時は女優生命どころか命の危機に瀕し、顔が包帯で覆われた状態で生死の境をさまよう経験を味わったのです。
その壮絶な療養生活の中で彼女が得た感情は、「人間はいつ死ぬかわからない」「恥ずかしいとか怖いと言って立ち止まること自体が無駄である」という極めて研ぎ澄まされた死生観でした。退院後、事故の痕跡がまだ残る中で挑んだのが『蛇にピアス』のオーディションであり、身体を張ることに対する躊躇は完全に消え去っていたと本人が後年の特別対談で告白しています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
吉高由里子の原点である映画『蛇にピアス』は、日本映画史に残る怪作ですが、その過激な内容から視聴にあたっては向き不向きがはっきりと分かれます。
- 視聴をおすすめできる人:
- 吉高由里子の圧倒的な初期衝動と、凄みのある演技力を体感したい人
- 蜷川幸雄監督が紡ぐ退廃的で美しい映像美や文学的解釈に触れたい人
- 傷つきながら生きる若者の心理描写をシリアスに鑑賞したい人
- 視聴に慎重になるべき人(おすすめできない人):
- 人体改造(スプリットタンやタトゥー)や激しい身体的痛みを伴う描写が極端に苦手な人
- 朝ドラや日常系ドラマのような明るくコミカルな吉高由里子のイメージのみを保持したい人
- 過度な暴力・性描写に抵抗感やトラウマがある人