工学部生の日常を語る上で外せないのが、学舎が置かれる吹田キャンパスの存在です。1年次の教養課程は豊中キャンパスで受講しますが、2年次以降は活動の拠点が吹田キャンパスへと完全に移行します。
この広大な敷地は、学生の間でときに「吹田砂漠」と自嘲気味に呼ばれます。緑豊かで静謐な研究環境である一方、最寄り駅の阪大病院前駅や北千里駅から各研究棟までの移動距離が長く、キャンパス内の移動に自転車が手放せません。周辺は落ち着いた住宅地と研究施設が広がり、繁華街のような誘惑が少ないため、必然的に研究や学業に没頭せざるを得ない構造になっています。
しかし、勉学一色かといえば決してそうではありません。ものづくりへの情熱を課外活動で爆発させる学生集団も存在します。象徴的なのが、鳥人間コンテストで名を馳せる「大阪大学飛行機制作研究会albatross(アルバトロス)」です。2026年9月に開催された鳥人間コンテスト2026においても人力プロペラ機部門で第3位入賞の快挙を達成。空気力学や構造設計の知見を研究室の枠を越えて実践に落とし込む姿は、阪大工学部のものづくりスピリットを象徴しています。
また、キャンパス運営の安全管理も徹底されており、2026年9月3日には工学部および工学研究科全体で大規模な一斉避難訓練が実施されるなど、巨大な実験施設群を抱える研究拠点としての危機管理体制も整っています。