コスメ売り場で最も選択肢を迷わせるのが、「標準色」という言葉の存在と、赤み寄り(ピンクオークル)・黄み寄り(ベージュオークル)の分類です。「標準色=日本人の平均」と信じ込んで選んだ結果、顔がくすんで見えたり、逆に「くすみを飛ばしたいから一段明るめ」を選んで失敗したりする事例が後を絶ちません。
各化粧品メーカーが設定する「標準色(多くのブランドで200番台やオークル02、サンドなどに相当)」は、あくまでブランドが想定する平均的な顧客層の中央値に過ぎず、個人の肌の明度やアンダートーンを保証するものではありません。特に近年は下地のトーンアップ性能が飛躍的に向上しているため、標準色であっても下地との組み合わせ次第で仕上がりが大きく左右されます。
ファンデーション選びで押さえておくべき色味の系統と特徴、適合する肌タイプの違いを整理したデータが以下の通りです。
コスメ研究に詳しい専門家らも指摘するように、大人の女性ほど肌悩みを隠そうとして無意識に「明るめの標準色以上」を選びがちです。しかし、色素沈着や毛穴の凹凸がある肌に高明度のファンデーションを重ねると、光が乱反射してかえって凹凸が際立ち、時間が経つにつれて皮脂と混ざって「グレーぐすみ」を引き起こします。トーン選びで迷った際は、ワントーン明るい色ではなく、素肌の明度に忠実な色を選び、ハイライトや下地で中央部だけに光を集めるのが現代の洗練されたベース作りの定石です。