英語資格対策指導の現場において、TOEIC 英文法 頻出問題として定番化しているのがPart 5の短文穴埋め問題です。大手英語指導校の分析データによると、文法セクションにおける「to不定詞か動名詞かの選択ミス」は、600点〜700点台で伸び悩む学習者の失点原因の上位25%以上を占めています。
典型的な誤答パターンとして以下のような出題が挙げられます。
【典型的な出題例】
Ms. Tanaka is not used to ------- in front of large audiences.
(A) speak
(B) speaking
(C) spoken
(D) spoke
この問題で(A)を選んでしまう受験者は、「toの後ろ=動詞の原形」という固定観念に縛られています。正解は(B) speakingです。「be used to」が「〜に慣れている」という意味で使われているため、toは前置詞となり、後ろには動名詞を配置しなければなりません。
また、be used to 過去形の処理でも混乱が生じがちです。「I was used to living alone.(一人暮らしに慣れていた)」という過去の適応状態を示す文と、「The budget was used to build a new library.(その予算は新しい図書館を建設するために使われた)」という受動態の過去形を、主語の意味的性質(人か物か)とto以降の形で即座に識別する反射神経が求められます。