型枠工事におけるセパレーターは、打設されるフレッシュコンクリートの強大な側圧に対して、対向する型枠が押し広げられるのを防ぎ、所定のコンクリート壁厚を正確に保つ引張材としての役割を担います。
型枠締め付け金物の標準的なシステムは、内側から順に以下の構成要素で組み立てられます。
- セパレーター(丸セパ・角セパ):コンクリート内部に埋設され、両側の型枠を引き寄せる鋼製ロッド。
- Pコン(プラスチックコーン):セパレーターの両端にねじ込み、型枠合板の内側に密着させて型枠間隔を固定するとともに、脱型後にセパ先端がコンクリート表面から規定のかぶり厚さ(通常25〜30mm程度)だけ後退した位置に収まるようにする部材。
- フォームタイ(締め付け金具):型枠パネルの外側から貫通したセパレーター(またはPコンのボルト部)を掴み、縦バタ・横バタとなる単管パイプを強力に締め付ける金物。
- バタパイプ(単管・角パイプ):型枠の平面精度を保ち、面全体でコンクリート側圧を分散して受け止める補強部材。
もしセパレーターの強度選定や締め付けが不十分な場合、打設中に型枠が外側に膨らむ「孕み(はらみ)」や、最悪の場合は型枠が破断してコンクリートが流出する「型枠パンク」を引き起こします。型枠工事手順の中でも、セパレーターの正確な設置と締め付けは建物の安全性に直結する根幹作業です。