小錦八十吉の体型変化を語る上で欠かせない転換点が、2008年2月にハワイの医療機関で受けた「胃バイパス手術(腹腔鏡下胃縮小術)」です。現役引退後、相撲協会の重圧から解放された反動やタレント活動の多忙さから暴飲暴食が続き、体重計の測定限界を超える推定310kg超(一部報道では340kg近く)に達していました。
当時の主治医からは「このままでは50歳まで生きられない」と最後通告を突きつけられ、心臓への負担は限界に達していました。手術は胃の一部を切除・縮小し、小腸へと直接バイパスを形成することで摂取カロリーを物理的に制限する大掛かりな処置でした。手術直後は流動食すら喉を通らない苦悶の日々が続きましたが、手術から1年足らずで約100kg、最終的には約150kg以上の減量に成功したのです。
「手術台に乗るとき、本当に怖かった。でも、千絵を残して死ぬわけにはいかなかった」と、小錦本人は当時の密着ドキュメンタリー番組や手記で吐露しています。単なる容姿の変容ではなく、自らの生命と家族を守り抜くための外科的治療が、今日の「激やせ」と呼ばれる姿へと繋がっています。