油性ペンの使用による最大の実害は、他の有権者の大切な一票まで無効にしてしまう二次被害のリスクです。
開票所では、何万枚もの投票用紙が「開票読取分類機」と呼ばれる高速スキャナー機器にかけられ、瞬時に候補者ごとに仕分けられます。この際、インクが乾いていない投票用紙が重なると、隣り合った別の投票用紙にインクが付着(裏写り・転写)してしまいます。
もし別人の用紙にインクが写り込み、「候補者以外の氏名や記号が書かれている」と機械や立会人に判定された場合、公職選挙法上の「他事記載」とみなされて無効票として処理される危険性が生じます。自分の票を守るつもりで持ち込んだ油性ペンが、見知らぬ他人の票を奪う結果になりかねません。