近年の琵琶湖花火大会を語る上で避けて通れないのが、無料観覧エリアの縮小と、会場周辺に設置される高さ2メートル以上の「目隠しフェンス」を巡る騒動だ。「金を出さないと見られないのか」「公道からの視界を遮るのはやりすぎだ」といった怒りの声が相次ぎ、一時は大津市議会でも議論が紛糾した。
この強硬とも言える措置の背後には、主催者側が抱える切実な「安全上の理由」がある。駅周辺や歩道での過度な滞留は、韓国・梨泰院で起きたような群衆雪崩のリスクを飛躍的に高める。立ち止まって見る人々を物理的に排除し、観覧客を有料エリアへと誘導することで、群衆事故の惨劇を未然に防ごうとした苦肉の策だったのだ。