「同じ巻き数で作ったのに、なぜかボリュームが出ない」という現象の9割は、テープの裂き方と空気の含ませ方に原因があります。手作業で1本ずつ細かく裂く方法は丁寧に見えますが、皮脂や摩擦によってテープが伸びてしまい、コシが失われてヘタリやすくなるというデメリットを抱えています。
そこで現場で推奨されているのが、ヘアコームやペット用の細ピンブラシ(スリッカーブラシ)を使った一気裂きテクニックです。結び目の中央から外側に向かって、ブラシを軽く押し当てて毛先へスッと引くだけで、均一な幅(約3〜5ミリ)に瞬時に裂くことができます。この方法を使えば、1個あたり30分以上かかっていた裂き作業をわずか8〜10分程度に短縮できます。
さらにプロ級の球体に近づける裏ワザが、「根元残し」と「揉み込み」の二段工程です。結び目の根元から約2cmはあえて裂かずに残すことで、テープが外側へ立ち上がる反発力が生まれます。全体を裂き終わった後、両手でポンポン全体を優しく包み込み、円を描くようにクシャクシャと揉み込んで静電気を発生させることで、内部に空気が取り込まれ、密度の高いふわふわなシルエットが完成します。