「あべぴょん」が登場したのは2013年6月のことです。当時、日本国内ではインターネットを利用した選挙運動が法改正によって初めて解禁され、各政党は若年層を中心とする有権者への新たなアプローチ手段を模索していました。
そうした中で自民党青年局や広報部が打ち出したのが、政治に馴染みの薄い若い世代に対して親しみやすさを持ってもらうための「スマホゲーム」というアプローチでした。政治家の活動報告や堅苦しいマニフェストを一方的に並べるのではなく、まずはアプリとして純粋に楽しんでもらい、キャラクターを通じて安倍氏や自民党に関心を持ってもらうという明確な意図が込められていたのです。
政治団体が本格的なゲームアプリをリリースするという前代未聞の試みは、国内外のメディアで大きく報じられ、デジタル広報における先駆的な事例として注目を集めました。