ピッチの中央で彼がボールを持った瞬間、周りの時間の流れが変わったかのような錯覚を覚える。並のボランチなら安全に横パスを選択するような激しいプレッシャーの中でも、身体を相手とボールの間にねじ込み、強引に前を向いてしまう。
身長187cm、体重85kgを超える恵まれた体躯。しかし、単に「身体が大きい」だけではない。初速の鋭さと、一度加速に乗った際の止められなさは圧巻だ。対戦相手の守備的MFが二人掛かりで寄せに行っても、ビクともせずに弾き返されるシーンはもはや日常茶飯事である。まさに重戦車という表現がこれほどハマる選手も珍しい。