飲食店の看板や観光地では、「名代」に似た表現として「名物」「元祖」「本家」などの言葉が並びます。これらの言葉にはそれぞれ明確な役割と定義の違いがあります。
まず「名物」は、その土地や店で広く知られている品物・料理そのものを指す名詞です。「名代」が「評判の高い〜」という修飾語(冠言葉)として使われることが多いのに対し、「名物」は目的語として「この店の名物を食べる」といった形で使われます。
次に「元祖」は、その商品や料理を「最初に考案・創始した人や店」を意味します。そして「本家」は、創業者の血筋や正統な本流・流派を継承している家筋や店舗を指します。
つまり、「元祖」や「本家」が発祥や血統の正統性を強調するのに対し、「名代」は発祥の先後に関わらず「今、世間から非常に高い評判を得ている名店・名品」であることを表す言葉です。