港町の情緒が色濃く残る西部地区。その中でも異彩を放つのが、美しい石畳と街路樹が織りなす圧倒的なパノラマだ。坂の上からは、まるで海へ飛び込んでいくかのような錯覚を覚えるほどの傾斜と直線が伸びている。港に停泊する船、刻々と色を変える空、そして歴史ある洋風建築群。これらが一枚の画のように美しく調和しているのだ。
季節ごとの変化も目を見張るものがある。新緑が眩しい夏、港からの風が木々を揺らし、木漏れ日が石畳に揺らぐ。一方、白銀の世界に包まれる冬には、幻想的なイルミネーションが坂全体を温かく包み込む。「はこだて冬フェスティバル」の期間中、ツリーの灯りと雪景色が重なり合う光景は、一瞬で心を奪われるほどロマンチックだ。