「シロップの味が実は同じ」という噂の真偽を確かめるべく、まずは一般的な大衆向けかき氷シロップの原材料ラベル(成分表示)をチェックしてみましょう。
屋台や業務用の大容量パックで広く流通している安価なシロップの原材料を見ると、主成分は極めてシンプルです。一番多く含まれているのは「果糖ぶどう糖液糖(または砂糖)」であり、そこに爽快感を出すための「酸味料(クエン酸など)」が加わります。驚くべきことに、イチゴ味であってもメロン味であっても、この「甘味+酸味」の土台は完全に共通しています。
決定的な違いを生み出しているのは、原材料の末尾に記載されている「着色料」と「香料」の2点のみです。つまり、舌にある味覚受容器(味蕾)が感知している純粋な「味」の信号は、どの種類を口に入れても「甘くて少し酸っぱいシロップ」でしかありません。舌単体で味わった場合、科学的には同一の味であると言えます。