新チームの仕上がりは上々だ。現地取材で目にしたのは、無駄のない洗練されたシートノックと、一投一打に研ぎ澄まされた集中力だった。最速140キロ台後半を計測する本格派右腕を中心に、打撃陣もシャープなスイングを徹底。単に長打を狙うのではなく、勝負どころで確実に転がし、走者を送る小技の精度が格段に増している。
データの活用も進む。打球角度やスイングスピードを細かく数値化し、選手個々が自らの課題を客観的に把握。バックネット裏から見守る関係者も「今年のチームは隙がない」と口をそろえる。勝敗を分ける鍵は、終盤のプレッシャー下でいかに普段通りのプレーを貫けるかにある。グラウンドに漂う緊迫感は、本気で頂点を狙う集団だけが持つ特有の空気だ。