東野作品を語る上で欠かせないのが、長年愛される二大シリーズキャラクターだ。変人でありながら超人的な論理的思考を持つ物理学者・湯川学が活躍する「ガリレオシリーズ」は、科学的な謎解きと人間の心情が見事に融合している。『探偵ガリレオ』から続く短編集も手軽に読めるため、通勤中の読書にも最適だ。
一方、人情味あふれる観察眼で事件の裏にある人間模様を紐解くのが「加賀恭一郎シリーズ」である。日本橋の人々との温かな交流を描いた『新参者』や、シリーズ最高峰の呼び声高い『祈りの幕が下りる時』など、深く胸に染み入る名作が揃う。2026年の現在も、これらのシリーズは新旧ファンを問わず常に本屋の店頭を飾り続けている。