ルソン島南部から首都マニラにかけての地域は、広範囲にわたる停電と通信障害に見舞われている。主要道路は土砂崩れと倒木によって塞がれ、救援物資の輸送ルート構築は難航を極める。特に重篤なのは、現地に点在するエレクトロニクス関連工場の被害だ。
積載作業中の貨物船は港に足止めされ、滑走路の一部が冠水したマニラ国際空港では、国際貨物便の欠航が相次ぐ。自家発電装置への燃料補給すら途絶えがちとなっており、現場では非常用資材の確保に追われている。インフラの途絶は、現地社会の生活基盤のみならず、経済の心臓部を停滞させている。