実際に編集部で試食検証を行ったところ、お湯を注いで15分待つだけで立ち上る豊かな香気には驚かされた。一口含めば、米一粒一粒にブイヨンやトマトの旨味がしっかりと染み込んでおり、従来のカンパンなどの非常食とは比較にならない完成度だ。軽さとしなやかさを両立したパッケージは、アウトドア飯としても極めて優秀と言える。
だが、手放しで絶賛できるわけではない。実食テストで浮き彫りになった最大の落とし穴は「注水量と待ち時間のシビアさ」だ。規定量のお湯を注いだつもりでも、かき混ぜ方が足りないと底に調味パウダーが沈殿し、上部は味が薄く下部は塩辛いという悲惨な状態に陥る。さらに、標高の高い山地や冬場の冷え込む屋外では、表示時間通り15分待っても芯が残り、ポソポソとした食感が残ってしまう現象が頻発した。水で戻す場合は60分という長時間を要するため、空腹時にすぐ食べられないもどかしさもデメリットとして挙げられる。