2026年の呼吸ケアにおいて、酸素投与は「量」ではなく「質とコントロール」の時代に入っている。COPD患者に対する酸素療法のゴールは、SpO2を100%にすることではない。ターゲットは「88〜92%」の維持だ。
デバイスの選択も極めて重要となる。高濃度酸素の吸入を防ぐため、設定した酸素濃度を正確に送れる「ベンチュリーマスク」や、低流量での投与に適した「鼻カニューレ」が基本だ。加湿の有無や、患者の呼吸パターンに合わせたデバイスの微調整が求められる。
さらに最近では、リアルタイムで経皮的二酸化炭素分圧(PtcCO2)を測定できるウェアラブルデバイスの導入が進んでいる。数値の推移をグラフで視覚的に捉えることで、急激なCO2貯留を未然に防ぐアプローチが主流になりつつある。