加湿器の誤った使用で最も恐ろしいのが、厚生労働省も注意を喚起している「加湿器肺炎(過敏性肺炎)」だ。タンク内で繁殖したレジオネラ菌やカビなどの雑菌が、水滴とともに空気中に飛散し、それを吸い込むことで激しい咳や発熱を引き起こす。命に関わる症例も報告されており、決して軽視できない。
ここで重要なのが駆動方式の選定だ。超音波式加湿器は、振動で水を微細な粒子にして噴出する構造上、タンク内の雑菌やミネラル分をそのまま部屋中に撒き散らす危険性がある。こまめな清掃を怠ると、一晩で雑菌の巣窟になりかねない。一方でスチーム式加湿器は、水を沸騰させて蒸気を出すため消毒効果が高く、衛生面では極めて優れている。ただし、電気代の高さや吹き出し口の熱湯によるやけどのリスクといった短所もあるため、使用者のライフスタイルに応じた選択が求められる。