日本のジュニア発明界を牽引する舞台としては、伝統ある全日本学生児童発明くふう展もよく知られている。これら最高峰のコンテストに共通しているのは、近年の教育現場で叫ばれるSTEM教育が、ペーパーテストや画面上のプログラミングから「手触りのある実践知」へと進化している点だ。
中学生たちは、3Dプリンターやレーザー加工機といったデジタルファブリケーションツールを使いこなしながらも、最終的な調整には紙やすりや針金を駆使する。デジタルとアナログのハイブリッドな試行錯誤を繰り返すなかで、数式や科学原理が「生きた道具」として体得されていく。失敗を恐れずに手を動かし続けるプロセスそのものが、次世代の科学リテラシーを強固に育んでいる。