頭痛の緩和において、臨床現場の鍼灸師や専門医が頻繁に言及する二大名穴がある。それが「太衝(たいしょう)」と「湧泉(ゆうせん)」だ。
太衝は足の甲側に位置する。足の親指と人差し指の骨の間を足首に向かって指でなぞり上げ、骨が合流する手前のくぼみを探し当ててほしい。押すとツーンとした独特の響きがある場所だ。ここはストレスによる脳の興奮や、イライラを伴う頭痛を素早く鎮静させる特効穴として知られている。親指の先を垂直に立て、やや強めの圧で5秒間押し、息を吐きながら緩める動作を5セット行う。
一方の湧泉は、足の裏にある。足の指を内側にギュッと曲げたときにできる、足裏の最も深いくぼみの中央だ。まさに生命エネルギーが泉のように湧き出る場所とされ、全身の血行促進と自律神経の沈静化に絶大な威力を発揮する。両手の親指を重ねて当て、体重を乗せるようにして深く息を吐きながら圧迫するのがコツだ。下半身へと血液を誘導し、頭部の充血を速やかに引き下げてくれる。