誕生石と同じように、1年12ヶ月にはそれぞれの月を象徴する「誕生花」が定められています。花言葉はギリシャ神話や中世ヨーロッパの貴族文化、日本の伝統的な見立てなど多彩な文化的背景から生まれました。しかし、美しい見た目の裏側に、実は少しドキリとするような二面性を持つ花言葉が隠されているケースも少なくありません。
各月の代表的な誕生花と、ギフト選びの際にも知っておきたい花言葉の由来を紐解きます。
【1月:スイセン(水仙)】
・花言葉:「自己愛」「神秘」「うぬぼれ」
・真相と由来:ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが、水面に映る自分の姿に恋い焦がれてそのまま花になってしまった伝説(ナルシストの語源)に由来します。贈り物にする際は、白スイセンの「尊重」などポジティブな言葉を添えると安心です。
【2月:フリージア】
・花言葉:「親愛の情」「純潔」「あどけなさ」
・真相と由来:植物学者エクロンが親友の医師フリーゼの名前にちなんで命名したことから、友情や深い信頼を象徴する花言葉が定着しました。
【3月:チューリップ】
・花言葉:「思いやり」「博愛」
・真相と由来:全体としては愛の告白や思いやりを意味しますが、黄色のチューリップには「望みのない恋」、黒(紫)には「私を忘れて」という切ない意味も含まれます。パートナーへのプレゼントには定番の赤やピンクを選ぶのがスマートです。
【4月:スイートピー】
・花言葉:「門出」「優しい思い出」「別れ」
・真相と由来:花の形が今にも飛び立つ蝶の羽に似ていることから、卒業や新生活を祝福する「門出」のシンボルとして親しまれています。
【5月:カーネーション】
・花言葉:「無垢で深い愛」「母への愛」
・真相と由来:母の日の象徴。赤は「母への愛」、ピンクは「温かい心」ですが、黄色のカーネーションには「軽蔑」「嫉妬」という裏の意味が存在するため、色選びには注意が必要です。
【6月:アジサイ(紫陽花)】
・花言葉:「移り気」「浮気」「辛抱強い愛情」「家族団らん」
・真相と由来:土壌の酸度によって青からピンクへと花色が変化することから「移り気」とされてきましたが、小さな花が集まって咲く姿から、近年では「家族団らん」「結びつき」の象徴として結婚式や母の日ギフトでも大人気となっています。
【7月:ヒマワリ(向日葵)】
・花言葉:「あなただけを見つめる」「情熱」
・真相と由来:太陽の神アポロンに恋をした水の精クリュティエが、空を見上げ続けた神話に由来します。本数によっても意味が変わり、1本は「一目惚れ」、11本は「最愛」を意味します。
【8月:アンスリウム】
・花言葉:「情熱」「心は燃えている」「煩悩」
・真相と由来:ハート型の鮮やかな仏炎苞(ぶつえんほう)が恋心や燃える情熱を連想させることから名付けられました。
【9月:ダリア】
・花言葉:「華麗」「優雅」「気まぐれ」「裏切り」
・真相と由来:ナポレオンの妻ジョゼフィーヌがダリアを独占して自慢していたものの、侍女に球根を盗まれて咲かされたことで一気に興味を失ったという歴史的エピソードから、「気まぐれ」という二面性が生まれました。
【10月:ガーベラ】
・花言葉:「希望」「常に前進」
・真相と由来:上を向いてパッと開く陽気な花姿から、ネガティブな意味が一切ない極めてポジティブな花言葉ばかりが揃っています。応援や励ましのギフトに最適です。
【11月:シクラメン】
・花言葉:「はにかみ」「憧れ」「内気」
・真相と由来:花がうつむき加減に咲く慎ましやかな姿から名付けられました。なお、赤や白のシクラメンは「死」や「苦」を連想させると避ける地域もあるため、お見舞い用のギフトには避けるのが大人のマナーです。
【12月:ポインセチア】
・花言葉:「私の心は燃えている」「祝福」「聖夜」
・真相と由来:キリストの誕生を祝う祭壇に飾られた歴史を持ち、赤・緑・白のクリスマスカラーが聖なる夜の幸福を物語っています。