アルバム『Fine Line』のオープニングを飾るトラックとして制作された『Golden』について、ハリー・スタイルズ本人は海外メディアのロングインタビューで「究極のドライブソングでありながら、心を開くことへの恐怖を歌った曲」と明かしています。
特に注目すべきは、ブリッジ部分に登場する「Loving you's the antidote(君を愛することが解毒剤だ)」という表現です。「解毒剤(antidote)」という強い言葉が使われていることから、主人公が以前の恋愛や人生において何らかの深い精神的ダメージや毒を抱えていたことが伺えます。
相手を愛することが傷ついた心を癒やす唯一の救いである一方で、相手に対して無防備(open)になればなるほど、裏切られたり失ったりしたときの痛手は計り知れません。南イタリアのアマルフィ海岸で撮影されたMVで見せるハリーの疾走する姿は、光に向かって走りながらも、自らの内面にある不安から必死に逃れようとしている心情を巧みに視覚化しています。