映像機器の大型化は止まらない。ソニー(BRAVIA)やパナソニック(VIERA)が牽引する65インチから85インチクラスの有機EL・Mini LEDテレビを美しく収めるには、背面のネジ穴ピッチを定めた「VESA規格」への正確な理解が欠かせない。選ぶ金具がチルト(上下傾斜)型かフラット(超薄型密着)型かによって、ふかし壁側の奥行き設定も変わる。
壁面とディスプレイの隙間を極限まで削ぎ落としたい場合は、ふかし壁の中央をテレビの外寸に合わせてわずかに窪ませる「インセット工法(ニッチ加工)」が極めて有効だ。ただし、テレビ自体の買い替え時に画面サイズが制約されるリスクを孕むため、数年先を見据えた余白設計が求められる。排熱効率を損なわないよう上下に適切なクリアランスを確保することも、機器の長寿命化には必須の配慮だ。