現在流通している固定アイテムの実力を測るため、耐震試験機を用いた比較テストを実施した。エントリーしたのは、美術工芸品用として世界的な標準規格となっている「ミュージアムジェル」、コクヨ株式会社が展開する定番ソフト粘着剤「ひっつき虫」、そして近年のホビー市場向けに開発された新型ポリマーゲルの3種だ。
木製棚板および強化ガラスの上に1/7完成品を固定し、震度5強相当の水平加振を与えた。その結果、ガラス面において最も安定した粘弾性を示したのはミュージアムジェルだった。微小な隙間へと緩やかに馴染み、分子間力による強固な密着を形成するため、急激な横揺れに対してフィギュアの足首関節を傷めることなくショックを逃がす挙動が確認された。一方で、コクヨ株式会社のソフト粘着剤はアクリルベースの台座に対して素早い初期接着力を発揮し、軽快なセッティングで優秀な制振効果を記録した。