同校の名物行事として全国的にも知られるのが、深夜から山道を歩き抜く「大菩薩峠越え強歩大会」だ。過酷な試練に挑む行事では当然ながら専用の運動着を着用するが、行事の開会式や移動時、あるいは達成後の節目において、生徒たちは再びあの漆黒の服に身を包む。このメリハリこそが学園生活の真骨頂と言える。
文武両道を地で行く学校生活の中で、普段の授業や式典で身を引き締め、行事では泥臭く汗を流す。詰襟を正す瞬間、生徒たちの意識は「オン」に切り替わる。行事と日常の境界線を明確にするツールとして、この服は重要な役割を果たしているのだ。