当時若干17歳で主演に抜擢された西銘駿の体当たりの熱演が、ムゲン魂に生々しい説得力を与えたことは間違いない。「命、燃やすぜ!」という決め台詞は、回を重ねるごとに重みを増し、最終盤の叫びには魂を揺さぶる切迫感が宿っていた。
感情を技に変えるという設定上、変身時の表情作りや声のトーンの演じ分けは極めて繊細だ。怒り、悲しみ、喜び――それらの感情が単なる記号に堕ちず、一人の青年のリアルな心の叫びとして響いたのは、西銘のひたむきな演技力による功績が大きい。現場でスーツアクターの高岩成二と綿密に呼吸を合わせ、面を被った状態でもタケルの感情がダイレクトに伝わるボディランゲージを構築していったという。