嵐の歴史において最大の転換点となったのが、2026年4月19日に発表された「株式会社嵐」の設立です。資本金や役員構成などの登記情報によると、代表取締役にはエンターテインメント法務に精通した弁護士の四宮隆史氏が就任し、相葉氏、松本氏、二宮氏、大野氏、櫻井氏の5人全員が株主および取締役として名を連ねています。
この新会社設立の経緯には、明確な3つの戦略的意図が存在します。
第1に、「グループの意思決定権を自分たち自身で掌握すること」です。旧事務所の解体に伴い、タレントが事務所主導のマネジメントに依存する構造から脱却し、5人が主体となって「嵐」という巨大IP(知的財産)の行方をコントロールできる仕組みを構築しました。
第2に、「個人独立とグループ存続の両立」です。二宮氏や松本氏のように個人で独立したメンバーがいても、「株式会社嵐」という法人受け皿が存在することで、STARTO社と対等にエージェント契約を締結し、グループとしての肖像権管理やコンサート企画を円滑に行うことが可能になりました。
第3に、「大野智氏の精神的負担の軽減」です。四宮代表の当時の発言からも伺える通り、日常的な芸能マネジメントのプレッシャーから大野氏を解放しつつ、「嵐のメンバーとしての権利と居場所」を法人組織として法的に保護する狙いがありました。