ネット上の無断コラ画像から始まったムーブメントの多くは、権利問題の泥沼化や作者同士の対立によって消滅していくケースが少なくありません。しかし「頭の悪い人イラスト」が辿った道筋は、極めて友好的かつ健全なものでした。
原作者であるmicorun氏と改変者のポプシス氏は互いの創作を尊重し合い、正式なコラボレーションや権利の整理を実施。ポプシス氏名義による公式LINEスタンプがリリースされると、ランキング上位を独占する大ヒットを記録しました。文字を打つ手間すら省いて「虚無の感情」を伝えられるスタンプとして、若い世代のトーク画面に不可欠な存在となったのです。
その後もカプセルトイ(ガチャガチャ)での立体化フィギュア、アパレルグッズ、各種ぬいぐるみといった商業グッズ展開が相次ぎ、ネット発のインディペンデントなキャラクターが見事に商業的成功を収める模範例となりました。