厩舎の思惑を読み解く上で、トップトレーナーの采配とトップジョッキーの騎乗予定は見逃せない指標となる。国内外の大舞台で結果を出し続ける矢作芳人調教師をはじめとするトップステーブルは、馬の適性と成長スピードを完璧に見極め、最適なデビュー戦を逆算してスケジュールを構築する。ハードな調教で馬の闘争心を引き出し、初戦から勝ち負けを意識した仕上げを施すのが名門の手腕だ。
さらに注目すべきは、レジェンド武豊騎手や名手クリストフ・ルメール騎手がどの新馬の調教に自ら跨っているかという点だ。単なる依頼ではなく、騎手自身が感触を確かめ、その素質に惚れ込んでコンビ継続を望むケースは、クラシック直行便のサインと言っていい。パドックに姿を現す前から、勝負は既に始まっているのだ。