現代のジュニアスポーツを取り巻く環境変化も、競技レベルの底上げに直結している。会場の指導者や選手たちに話を聞くと、YouTube上のハイライト動画や、インターハイをはじめとするトップレベルの試合映像を配信するインハイTVを日常的に研究材料としている姿が浮かび上がった。
かつては全国トップクラスの技術や最新のフォーメーションを学ぶには遠征や直接の観戦が必須だったが、いまや指先ひとつで全国の戦術トレンドにアクセスできる。中学生選手たちはトップ選手の身体の使い方や配球パターンをスマートフォン越しに吸収し、即座に自らの練習へと落とし込んでいる。情報格差が消失したことが、今大会の混戦を演出した隠れた背景と言える。