いまや日本酒は、国内の消費市場にとどまらず世界のアッパーミドル層を惹きつけるグローバル・カルチャーへと変貌を遂げた。伏見酒造組合や日本酒造組合中央会は、地理的表示(GI)「京都」のブランド価値を世界に向けて発信し、ボルドーやブルゴーニュのワインに匹敵する品質認証の確立を急いでいる。
さらに、中田英寿氏が手掛ける日本酒プラットフォーム「Sakenomy」などのデジタルツール普及により、世界中のソムリエや愛好家が仕込み水や精米歩合、最適なサーブ温度のデータを即座に共有できるようになった。伏見のクラシカルな美学を備えた銘柄は、海外の三つ星レストランのペアリングコースでも主役級の扱いを受け始めている。