健康志向が高まるなか、栄養面での比較も熱い視線を浴びている。特に注目されているのが、ポリフェノールの一種である「ルチン」だ。毛細血管を強くし、血圧の上昇を抑える働きで知られるこの成分は、蕎麦という食材の大きな強みとなっている。
農林水産省の食品分析データや研究報告によると、100%蕎麦粉で作られる十割蕎麦は、ルチンをはじめとするマグネシウムや食物繊維の含有量が非常に高い。さらに、茹で湯に溶け出したルチンを余すところなく味わえる「蕎麦湯」の濃厚さも十割ならではの魅力だ。一方で、二八蕎麦もタンパク質のバランスに優れ、消化吸収が良いという利点がある。体調や栄養バランスを考慮して選ぶのも現代的な楽しみ方と言える。