長らく日本のビューティシーンを席巻してきたのは、相手への親近感や愛嬌を最優先するスタイルだった。「モテ」や「愛され」を意識した柔らかいメイク、守ってあげたくなるようなファッションが主流を占めていた時代は記憶に新しい。
しかし、ここ数年で風向きは決定的に変わった。周囲の視線に迎合するのではなく、自分自身の軸を確立したいという欲求の高まりだ。過剰な媚びを排し、自立した精神性を宿したビジュアルが、Z世代からミドル世代に至るまで支持を急拡大させている。他者からの承認ではなく、自己満足度の高い美意識を優先する人が増えた結果だ。