番組の圧倒的なオリジナリティを語る上で、演出を手掛ける藤井健太郎氏の存在を無視することはできない。彼の演出スタイルの根底にあるのは、お笑いに対する冷徹な批評性と、徹底したディテールへのこだわりだ。
音楽の選曲、テロップのフォント、ナレーション(服部潤)の無機質で毒のあるトーン。細部に至るまで計算し尽くされた編集技術が、狂気的な企画に洗練されたスタイリッシュさを与えている。テレビという既存のフレームワークをパロディ化しながら、地上波でしかできないスケール感で表現する。その悪名高き美学こそが、視聴者の知的好奇心と歪んだ笑いのツボを刺激し続けている。