語源の象徴であり、手に汗握る高所アクションの金字塔として君臨するのが、シルヴェスター・スタローンが主演を務めた1993年の映画『クリフハンガー』だ。標高数千メートルの雪山を舞台に繰り広げられる死闘は、単なる崖っぷちの物理的恐怖にとどまらず、主人公が背負うトラウマと極限状態の選択を描き切った。
この大ヒット作の成功以降、ハリウッドの映画産業全体が「絶体絶命の危機で観客を足止めする」プロット構造を急速に取り入れ始める。大ヒット作の系譜は脈々と受け継がれ、アクション映画の緊張感を極限まで高める演出論として今なお世界中の監督たちに多大な影響を与え続けている。