旧盆の夜、静まり返った集落に響く地響きのような大太鼓の音。これこそが、先祖の御霊を歓待し送り出すための念仏踊りをルーツとするエイサーです。各地域の青年会が誇りをかけて踊り歩く「道じゅねー」は、旧盆期間中の夜間に突如として生活道路で繰り広げられます。観光用のステージ演出ではない、生活と祈りに根ざした生々しい熱量に、息を呑む旅人も少なくありません。
この熱狂は旧盆期間だけにとどまりません。旧盆が明けた後の週末には、県内最大のイベントである「沖縄全島エイサーまつり」が沖縄市で開催され、県内各地から選りすぐりの青年会が集結します。三線の哀愁を帯びた旋律と勇壮なバチさばき、夜空を焦がす演舞の迫力は、一度体感すると忘れられない記憶として刻まれます。