ゴールドジムをはじめとする本格的な施設に並ぶマシン群。ブランドが異なれば、同じ「チェストプレス」という名称であっても大胸筋へのトルク曲線は全くの別物になる。
世界中で圧倒的な支持を集めるハンマーストレングス(Hammer Strength)のアイソラテラル・チェストプレスは、左右独立したアームが収縮時に内側へと絞り込まれるコンバージング軌道を採用している。初動からフィニッシュまで大胸筋の内側線維へ強烈なテンションを掛け続けられる構造であり、負荷抜けが極めて少ない。プレート直結型のため、バーベルベンチプレスへの換算率もスタック式に比べて非常に高い。
一方、イタリア発のテクノジム(Technogym)に代表されるバイオメカニクス特化型マシンは、動作初期の関節への負担を減らし、最も力の発揮しやすいミッドレンジから終動部にかけて滑らかに負荷が立ち上がるカム構造を備えている。安全性が高く筋肥大の追い込みには最適だが、バーベルのボトムポジションで要求される爆発的な切り返し力とは連動しにくい特性を持つ。