葛城のキャラクター造形は、史実の陰影を巧みに反映している。姉妹艦である雲龍や天城が戦火に倒れる中、呉軍港で特殊な迷彩を施され、防空砲台として生き延びた歴史は、彼女の緑を基調とした装束やどこか尖った言動に色濃く投影されている。
アニメ『「艦これ」いつかあの海で』でも描かれた過酷な戦局の空気感は、ゲーム内における彼女のセリフの端々にも息づく。正規空母でありながら軽空母並みの燃費の軽さを誇る一方、搭載機数や耐久値の面では一航戦や五航戦の後塵を拝するという絶妙なスペック設定は、歴史のリアリティをシステムへ落とし込む本作ならではの妙技といえる。