パックに印字された日付が近づくと「もう捨てなければいけないのか」と不安になる消費者は少なくありません。しかし、日本の食品衛生基準における卵の賞味期限は「生で安全に食べられる期限」として設定されています。決して「その日を過ぎたら腐敗して食べられない期限」ではありません。
日本国内の鶏卵は、選別包装施設(GPセンター)で徹底的な洗浄・殺菌が行われ、サルモネラ菌(Salmonella Enteritidis)の増殖リスクを厳密に計算した上で賞味期限が算出されています。家庭用冷蔵庫(10℃以下)で適切に保管されている場合、菌が危険なレベルまで増殖する前段階として期限が定められているため、期限内であれば安心して生のまま卵かけご飯やすき焼きで堪能できます。
もし賞味期限を数日過ぎてしまった場合でも、殻にヒビが入っておらず冷蔵庫で保存されていたものであれば、中心温度70℃で1分以上(または75℃で1分以上)しっかり加熱調理することで問題なく食べられます。過剰な廃棄を防ぐためにも、生食と加熱用を切り替える正しい知識を持つことが重要です。