2026年到来で再燃する「丙午の女」迷信の真相と知られざる美人説

2026年到来で再燃する「丙午の女」迷信の真相と知られざる美人説

2026年到来で再燃する「丙午の女」迷信の真相と知られざる美人説の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報が詰まっています。

丙午にまつわる迷信のルーツをたどると、古代中国から伝わる「十干十二支(じっかんじゅうにし)」の思想に行き当たります。干支は60年周期で一巡しますが、十干の「丙(ひのえ)」と十二支の「午(うま)」は、どちらも陰陽五行説において「火」の属性を持っています。火と火が重なり合うことから、「火災が多い年」「火の気が強すぎて気性が荒くなる」という連想が生まれました。

この迷信を日本全国へ爆発的に広めた決定打が、江戸時代前期に起きた放火未遂事件の当事者・八百屋お七(やおやおしち)の存在です。恋人に会いたい一心で自宅に火をつけ、火刑に処されたとされるお七の物語は、後に井原西鶴の『好色五人女』や浄瑠璃、歌舞伎の演目として大ヒットしました。その際、劇的な脚色として「お七は丙午生まれの生まれ変わり」「丙午の生まれだから激しい情念に狂った」という設定が付加されたのです。

やがて庶民の間で話に尾ひれがつき、「丙午の女は気性が荒く、夫の命を縮める」「男を食い殺す」といったセンセーショナルな俗説へと変貌を遂げました。本来は暦の上での火の重なりと芝居の創作設定に過ぎなかったものが、人々の恐怖心やゴシップ好きの心理と結びつき、根深い偏見として定着していった経緯があります。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。