日本中を揺るがした不倫騒動の渦中、誰もが離婚を確信していた。だが、金子恵美が下した決断は「離婚しない」という選択だった。後に上梓された著書『許すチカラ』は大きな反響を呼んだが、その根底にあったのは甘さや妥協ではない。徹底的な現実主義と、物事を俯瞰して捉える冷徹なまでの判断力だ。
関係者への取材によると、当時の金子は怒りや悲しみに溺れることなく、生まれたばかりの我が子の将来、そして家族としての再建計画を冷静にシミュレーションしていたという。夫の過ちを免罪したわけではない。背負った業を生涯かけて償わせる覚悟を決め、あえて「許す」という最も過酷なハードルを夫に課したのだ。
現在、二人の力関係は完全に金子が主導権を握る形で安定している。家庭内での宮崎は妻への敬意と感謝を行動で示し続け、家事や育児にも積極的に関与する。単なる「おしどり夫婦」という言葉では片付けられない、危機を共闘して乗り越えた戦友のような絆が現在の夫婦関係を支えている。