掲示板の壁を越え、言葉が爆発的な広がりを見せた主戦場がX(旧Twitter)をはじめとするSNSだ。リアルタイムでトレンドが急激に移り変わるタイムラインにおいて、文脈の喪失は日常茶飯事となった。突如としてトレンド1位に躍り出たワードに対し、「何があった?」と困惑するユーザーのリプライ欄には、今なおこの言葉が踊る。
インターネット・ミームとしての定着は、新たなコミュニケーションの礼法すら作り出した。「今北産業」と投げかける側には『手短に教えてほしい』という甘えと敬意が混ざり、それに返す側は腕利きの編集者のように『いかに的確に3行でまとめるか』の腕前を競い合う。140文字という制限のなかで、3行要約は知的な遊び場となったのだ。