名曲「風あざみ」の本当の意味とは?井上陽水が仕掛けた造語の真相

名曲「風あざみ」の本当の意味とは?井上陽水が仕掛けた造語の真相

名曲「風あざみ」の本当の意味とは?井上陽水が仕掛けた造語の真相について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

「風あざみ」は、作詞を手掛けた井上陽水による完全な造語である。

植物の「薊(あざみ)」は初夏から秋にかけて紫色の花を咲かせる実在のキク科植物だが、「風あざみ」という種は植物学上存在しない。本人が過去の対談やインタビューで明かしたエピソードによれば、制作過程で歌詞を紡いでいた際、メロディの譜割りに心地よく乗る音の響きを追求した結果、ふと口をついて出たフレーズだったという。

続く歌詞に登場する「宵かがり」も同様だ。鵜飼いなどの「篝火(かがりび)」や「夜啼き」を連想させつつも、本来の日本語にはない独自の言葉遊びである。「風あざみ」「宵かがり」「夏まつり」と、すべて五文字の濁音と母音の美しさを揃えることで、聴き手にノスタルジックな風景を錯覚させる。意味を理屈で説明するのではなく、言葉の響きそのものに日本の湿潤な風情を宿らせる手法は、まさに陽水文学の真骨頂といえる。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。