2012年5月、日曜の朝のお茶の間に激震が走った。『スマイルプリキュア!』第17話「富士山!FUJIWARAがついに登場!?」において、原西孝幸と相方の藤本敏史が本人役としてアニメ本編へ登場を果たしたのだ。その中で生まれたのが、今や語り草となっている名台詞「荒ぶる心の花よ!キュアゴリラ!」である。
通常、テレビアニメ産業における芸能人のタイアップやゲスト出演は、どこかプロモーション臭が漂いがちになる。しかしこの回は違った。東映アニメーションと朝日放送テレビの制作陣が用意したのは、原西の並々ならぬ作品愛に対する最高峰のリスペクトだった。黄色の光をまとい、本気度100%の表情で決めポーズを放つキュアゴリラの姿に、子どもたちは大爆笑し、古参のアニメファンは拍手喝采を送った。公式がファンの情熱を正面から受け止めてエンターテインメントに昇華させた、記念碑的な瞬間だったと言える。