自宅でのケアに取り掛かる前に、まず確認すべきはタグに刻まれた記号だ。国際規格に整合したJIS L 0001(衣料品洗濯表示国際規格改訂プロジェクト)に基づく表記では、桶のマークに「手洗い」の指示があるか、あるいは「水洗い不可」となっているかが重要な分岐点となる。
繊維製品の試験・検査を担う一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(QTEC)の検証基準でも、デリケートな獣毛製品の寸法変化率は厳密に測定されている。裏地付きのテーラードジャケットや複雑な立体裁断が施されたコート類は型崩れの恐れがあるため専門店に委ねるべきだが、シンプルなセーターやマフラー、ストールであれば、水洗い不可表記であっても適切な手順を踏むことで自活ケアの道が開かれる。