横浜市営地下鉄ブルーラインとグリーンラインが交差する都筑区の住宅市場は、ここ数年で明白な構造変化を起こしました。東急田園都市線や東横線沿線の価格が高止まりする中、計画都市ならではの整然とした街並みを評価する30代〜40代の子育て世代が流入を続けており、都筑区中古マンション相場推移は右肩上がりのカーブを描いています。
大手仲介会社の取引実績や三井のリハウスなどの公開情報によれば、センター南駅徒歩4分・専有面積80㎡超(2000年代初頭築)のファミリー向け物件が7,000万円台後半から8,000万円台で成約する事例も日常化しました。分譲当時の価格を大幅に上回る水準で推移しており、築年数の経過による価値下落が極めて緩やかであることがデータからも裏付けられています。
この都筑区マンション値上がりの理由は、単なる投機熱ではありません。港北ニュータウン開発当初から緻密に計算された「グリーンマトリックスシステム(緑道ネットワーク)」により、車道と歩行者道が立体交差で完全に分離されている点が、乳幼児を育てる世帯から絶大な支持を集めています。さらに、区内主要エリアのまとまったマンション開発用地がほぼ枯渇しており、新築マンションの新規供給が極端に少ない需給バランスの歪みが、中古市場の強烈な下支え要因となっています。