「ビスケットとクッキーの違いは何か?」という問いに対する日本の公的な答えは明確だ。法的な分類上、クッキーはビスケットという大きな枠組みの中に含まれる「上位クラスの特定製品」として定義されている。つまり、すべてのクッキーはビスケットの一種だが、すべてのビスケットがクッキーを名乗れるわけではない。
この明確な序列を決定づけているのが、製品に含まれる「糖分」と「脂肪分」の割合だ。手作り風の豊かな風味を持つものだけに特別な呼称を認めるという、世界でも類を見ない日本独自の公的基準が敷かれている。単なる見た目や食感の差ではなく、科学的な成分比率こそが二つを分かつ絶対的な境界線なのだ。