1980年代初頭、日本中を巻き込んだ漫才ブームの中心で、二人はまさに時代の寵児だった。『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)をはじめとする数々のバラエティ番組に出演し、テレビ画面の枠を飛び越えるような圧倒的なテンポとナンセンスなギャグで日本中のお茶の間を釘付けにした。
その狂乱ぶりを象徴するのが、1981年にリリースされたシングル「恋のぼんちシート」だ。大滝詠一が作詞・作曲を手がけ、鈴木慶一が編曲を担当したこの楽曲は、オリコンチャートで上位に食い込む異例の大ヒットを記録。さらに漫才師として初となる日本武道館単独公演を成功させ、女性ファンが黄色い歓声を上げる社会現象を巻き起こした。吉本興業の歴史のなかでも、アイドル的人気と本格的な実力をここまで極端に両立させたコンビは稀有な存在といえる。